仲がいい二人が部活があるって出ていった後の喫茶店内にて、新たな行動計画を立てることになった。
「今回の元凶は間違いなくソッチなのね?」
大きく一つため息をつくカレン。「ああ、あのおじさんが言ってた事が気になって調べたんだ。間違いはないと思う」
コーヒーをクチに運びながら話す。「じゃなまたみんなであの湖に行かなきゃね」
「そうねぇ、しかも縁結びの神社なら一度は行っておかなきゃでしょう」 と理央アンド響子姉妹。「絶対に一緒に行きます!!」
むんっ!! と両手を握りしめ気合が入る伊織。「え~っと、この五人で行くって事で決定……なのかな?」
「あたりまえでしょ! ここまで参加したのにそこに行かないでどうすんのよ!」 カレンがなぜかやる気満々である。「それにこの件はもともとが私が持ち掛けた話でもあるし、私は最後まで付き合うわよ」
そのカレンに響子も続く。 理央も伊織も「もちろん!」って顔してる。「わかった。みんなありがとう」
立ち上がって、ペコっと頭をさげた。 頭を上げたのと同時ぐらいにカレンが手帳を出して何かを確認し始めた。「そうと決まれば早い方がいいよね。じゃぁ明日決行よ!!」
その一言に俺はあきれたのだが、不思議と否定の声が上がることなくそのまま確定した。集合場所や時間。移動手段や費用の話までが次々と決められていく。
もちろん俺はただそれを横目に聞きながらコーヒーをすするだけだった。「じゃ、これで決まりでいいよね、シンジ君」
「ぶふぅ!!」 いきなり話を振られた俺はコーヒーをちょっと噴き出した。それを伊織が黙って布巾でふきふきしてくれた。ありがとう伊織、さすが我が義妹《いもうと》だって心で思う。 そしてみんなの視線が俺に集まる。「な、なんで俺に聞くの?」
「何言ってんの? シンジ君がリーダーでしょ?」 うんうんとみん